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映像の品質に直結する「画質の基本」について徹底解説!

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こんにちわ!大阪でクリエイターをしています、藤原ななえ@fujiwara_nanae)です!

この記事の内容は、長らくIT関連のお仕事をされていたご経験からパソコン知識が豊富で現在は北海道にご在住のゆうたろうさん」にご提供いただきました!分かりやすく簡潔にまとめていただいているので、この記事にたどり着いた皆さんの疑問もすぐに解決していただけると思います!

今回ご紹介するのは、動画の画質についてです。解像度って?画素数って?という画質に関する疑問。なんとなくでしか分かっていなかったことがこの記事で腑に落ちて理解できると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。では目次はこちら!

はじめに

インターネット上ではYouTubeを筆頭に多くの動画がアップロードされる昨今では、いろいろなジャンルの動画を楽しめますが、撮影するカメラや動画編集ソフトによって画質がバラバラなのが現状です。ただ、共通して言えることは「画質が綺麗な動画は見る人に優しい」ということ。せっかく動画を出すなら、1人でも多くの人に見てもらえる動画を出せるようにどんどんレベルアップを目指していきましょう!

POINT

この記事では、主に動画撮影また編集の初心者の方に向けて「画質の基本」についてまとめてみました。ほんの少し画質を意識するだけでも動画全体のクオリティに大きく影響してくることがあるので、まずは基本的なところから理解を深めていきましょう!

画質の基本。快適な再生につながる動画の画質とは?

せっかく動画を出すならクオリティの高いものを出したいですよね。そこでクオリティに直結してくるのが「画質」です!どんなに素晴らしい内容の動画だったとしても、画質が悪くて何が映っているのか見えなければ再生されずに、もったいない動画で終わってしまいます。ここでは、動画を撮影する前に最低限抑えておくべきポイントを紹介しますので、まずは画質の基本的なところから理解を深めていきましょう。

画質が綺麗になる「画素数」のポイント

まず画質には、SD・HD・フルHD・4Kという規格があるということ。ここからは具体的な数字を出して、画質の仕組みについて解説をします。画面を綺麗に映すために最も重要なのが「画素数」です。画素とは、1画面に表示できるピクセル(画素)を表す数値となっていて、ドット(点)に色情報を載せたもの、数字が大きいほど高精細に画面に表示できるようになっています。

画素数が上がると1つ1つの点が小さくなって増えます。そして増えた分だけ色情報量を持たせることができるので、綺麗に表示できるという仕組みになっています。

例えば100万画素であれば100万個の点が詰まっている状態。決められた範囲の中により繊細に情報が敷き詰められるので、画面も繊細に綺麗に見えるという具合です。画質を表す規格はたくさんありますが、画質の基本として覚えておくべきものは大きく分けて4つ。規格の画素数は以下の通りとなっています。

  1. SD(エスディ)=34万6600画素=地上アナログ放送標準
  2. HD(ハイビジョン)=92万1600画素=地上デジタル放送標準
  3. フルHD(フルハイビジョン)=207万3600画素=ブルーレイ再生標準
  4. 4K(ヨンケーウルトラハイビジョン)=829万4400画素=4Kテレビ標準

画素数の数字が大きい、4K>フルHD>HD>SDの並びで画質の良い順となります。

まずは画質の名称「SD」と「HD」から知る。

映像の基本と言えばSD・HDの技術を使ったテレビ画面。初歩的なことかもしれませんが動画の画質との関連性も高いので、ここを理解しておくと画質をマスターする近道になります。

SD画質(標準)

画質を代表する規格とも言えるのがSD(標準画質)です。SD画質は、平成23年7月24日で終了した地上アナログ放送の基準画質で、DVDの画質にも採用されていました。一昔前の規格とも言えますが、スマートフォンやタブレットなど小さい画面では違和感なく再生できます。ただし、13インチ以上のパソコンで再生すると画面の粗さが気になります。

HD画質(ハイビジョン)

SDの次に出てくる規格がHD(ハイビジョン)です。地上デジタル放送に対応しているテレビの標準画質で、大きめのタブレットやパソコンであっても画面の粗さを感じずに動画を再生できます。13インチ以上のパソコンでも画面の粗さを気にすることなく再生できますが、画質にこだわりを持っている方からすると少し物足りなさもあります。

POINT

平成32年現在、販売されているビデオカメラ・スマートフォンなどの機能から言うと最低限HD以上で撮影ができるようになっていますので、画質の歴史として「SD」や「HD」という規格が基本にあるということを覚えておくと良いでしょう。

SDとHDに次ぐ次世代の画質「フルHD」と「4K」とは?

SDとHDは地上デジタル放送が終了する平成23年ごろに注目された規格ですが、さらに画質が綺麗なフルHD、そして4Kという規格があります。

フルHD画質(フルハイビジョン)

フルHDは、ブルーレイ再生を基準とした画質。DVDと比較すると約6倍近くも綺麗な画質を表示できる規格となっています。フルHDは他にも「1920×1080」や「1080p」などの複数の呼び方が存在していますが、いずれもYouTubeなどで動画を再生する際、画質を変更するときに目にするものだと思います。これらの数字は「解像度」と呼ばれ、画面内の横×縦の決められた範囲(アスペクト比)の中に画素数が敷き詰められているという状態を示します。

解像度についてはこちらの記事でもう少し掘り下げて解説していますので、これを機にきちんと理解しておきたいという方は、ぜひ併せて読んでみてくださいね。

4K画質(ウルトラハイビジョン)

フルHDよりもさらに綺麗な画質を表示できるのが4K。「4K対応テレビ」という言葉を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。4Kは「3840×2160」や「2160p」とも呼ばれ、アスペクト比は16:9とフルHDと同じでありながら、その範囲内により繊細な画素を敷き詰めることができるため、フルHDの約4倍、綺麗な画質を表示することができます。

「より良い画質で再生できるように」という流れは、最近では家電にも広がっていますので、今後さらに4K対応の機材も増えてくると言われています。

画質にこだわりたい動画作りの2つのポイント

画質の良い動画を撮影するポイントは「高画質で撮影すること」と「補助機能を最大活用する」という2点です。ただし、必ずしもお金をかけて良い機材を揃えれば良い画質の動画が撮れるというわけでもないのが、動画撮影の面白いところです。正しい知識をもとに撮影・編集することによって、コストパフォーマンス良く画質の良い動画を作ることもできるようになってきますので、まずは基本的なところから身に着けていきましょう!

高画質の動画を作ることを目的に撮影する

ビデオカメラやスマートフォンで動画を撮るのが主流になっていますが、高画質の動画を撮る際に注目したいのが撮影時に選択する画質です。フルHD録画が主流となっているので、最低限フルHDでの録画は可能ですが、より綺麗な画質を求めるならば、4Kでの録画に切り替えましょう。撮影機材が4Kに対応しているかどうかにもよりますが、最近ではスマートフォンでも4K録画に対応している機種が平気で販売されています。

画像の綺麗さで言うと、例えば、SonyのビデオカメラHandycam AX700は人気のシリーズで1420万画素となっていますが、iPhone11が1200万画素XperiaXZ3が1320万画素となっていますので、動画撮影を専門としたビデオカメラではなくても、スマートフォンでも十分に4Kに対応できる動画を撮影できます。ただ、画質以上に手振れの少ない映像にこだわりたいならビデオカメラがおすすめ。さきほども触れたSonyの4Kビデオカメラ「Handycam FDR-AX700」は画素数だけでは測れない、優れている部分があります。

高密度な273点像面位相差AFセンサーを配置したイメージセンサー、遅回しや早回し撮影を可能にするスロー&クイックモーションなど撮影を補助する機能が搭載されています。動きの速い被写体も瞬時に、しかも高精度に捕捉して安定した撮影ができるので、綺麗な画質の動画撮影にこだわる場合には、ビデオカメラでの撮影をおこないましょう。

撮影時に使える補助機能をフル活用する

撮影する機材にどんなモードがあるのかを理解しておくことも大切です。動画撮影時の補助機能で最も代表的なものが「手ぶれ補正」。この機能の性能を売りにしているビデオカメラやスマートフォンは多いですよね。

まだ撮影に慣れていないという方にとっては細かい揺れを抑えることが難しいと思いますので、はじめからこの手ぶれ補正の機能にどんどん頼っていきましょう!他にも自動的に被写体にピントを合わせてくれる「オートフォーカス機能」や光を自動調整してくれる「ナイトモード」など、ほんの一例ですが撮影を補助してくれる機能はたくさんあります。

POINT

動画撮影のプロであっても、機材の機能を最大限に活用していますので動画撮影初心者の方は特に、機材の機能を最大限に使っていきましょう。なによりも大切なものは撮影する機材を使いこなせるかどうかです!

まとめ

SD、HD、フルHD、4Kという規格があるということを知っておくだけで、自分だけのこだわりの動画を撮影することができます。「画質」の良い動画を撮影することは、動画全体のクオリティを上げることにもつながりますので、ぜひ意識して撮影に挑んでみてください!お金をかければいい動画を撮れるというわけではなく、撮影する機材をいかに使いこなせるかどうかというのがポイントですので、徐々に画質についての理解を深め、撮影に生かしてみてはいかがでしょうか。

いかがだったでしょうか?この記事を気に入っていただけたら、コメントやシェアをしていただけるととても励みになります!これからも動画編集が楽しくなるような情報をどんどん発信していきますので、たまにサイトをチェックしてみてくださいませ。では、またべつの記事でお会いしましょう!

提供: ゆうたろうさん 編集: 藤原ななえ
  1. ひろぴこ

    SD=DVDと、身近なもので教えてくれたのが、めっちゃわかりやすかったです。
    大事なのは、カメラをつかいこなすこと。

    比較サイト的に、カメラのスペックを知りたいわけではないので、まさに知りたいことが聞けました(^^)

    • 藤原ななえ藤原ななえ

      ひろぴこさん、こちらの記事にもコメントくださりありがとうございます!
      直に読者さんの声が聴けるのは、本当に嬉しいしありがたいことだなぁと実感中です・・・!
      ひろぴこさんの動画編集ライフに幸あれ!!( `ー´)ノ

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